老犬介護

老犬の寒さ対策・外で快適に過ごすためには?防寒対策でできること3選

2022年2月16日

老犬になると体温を調整する機能が衰えてくるため、急な気温の変化や寒すぎると体調を崩してしまう原因になってしまいます。

そう言われると、

まーぶる
それじゃあ冬の間はなるべく外に行かない方がいいのかな・・・?

と思ってしまうかもしれません。

だけどしっかり対策をすれば大丈夫!

いくつになっても、外で新鮮な空気を吸ったり適度な運動をさせて、いつまでも元気で若々しくいて欲しいですよね。

そこで冬にお散歩や外へ出かける時の注意点、疑問点、対策アイテムなどをわかりやすくまとめました。

この記事でわかること

  • なぜ寒さ対策が必要なの?
  • 老犬が出す寒気のサインとは?
  • 犬種などによる寒気の違い
  • 防寒対策でできること3選

愛犬が快適に過ごせる環境を作ってあげて、今日も元気に一緒にお出かけしましょう!

老犬と冬に外出する際に気を付けたいこと

老犬と寒い日に外出する際の注意点はこんなこと。

  • 暖かい室内から寒い外へ、防寒せずにいきなり出ないようにする
  • 寒い中防寒をせず長時間過ごさない
  • 愛犬の寒がるサインを見逃さない
  • 体調が少しでも心配になったら、病院へ連れていく

若い時と違って体調を崩しやすいため、事前に十分な対策をして、常に気を配ってあげることが大事ですね。

なぜ老犬には寒さ対策が必要なの?

老犬になると、筋肉量が減り代謝が落ちてくるため、血行も悪くなりがちです。

そのため若い時よりも体が冷えやすくなるから

さらに急な温度差の変化にも対応しづらくなってくるので、温かい室内から寒い外へ出る時も注意が必要です。

まーぶる
体が冷えたままでいると、低体温症や凍傷になることもあるみたい(涙)

特に老犬の場合は無理は禁物です。

低体温症の症状

  • 震えが止まらない
  • 筋肉がこわばる
  • 歩行が困難になる
  • 歯茎の色が薄くなる
  • 混乱し落ち着かない様子
  • ゆっくりで浅い呼吸
  • 意識が薄れる

凍傷の症状

  • 耳、足、手(足)のひら、しっぽが冷たい
  • 皮膚の色が薄くなり触ると痛がる
  • 腫れ、肌が赤くなる又は黒くなる、水膨れができる

上記ような愛犬の異変を感じたら、すぐにかかりつけの獣医師に見てもらうことをおすすめします。また、最初は軽い症状でも数日かけて悪化する可能性もあるので注意が必要です。

老犬が出す寒気のサインとは?

寒そうにしているのに気づかず体調を崩してしまうことを防ぐため、犬が出す寒気のサインを覚えておくと便利。

具体的には、

  • 体を震えさせる
  • 背中を丸めてしっぽを足の間に入れる
  • クーンクーンと鳴くか吠える
  • 居心地が悪そうに通常とは違った振る舞いをする
  • 歩くのをやめて家に戻ろうとする
  • 暖かい場所を探そうとする
  • 足を浮かせて地面に付かないようにする

などが寒さのサインとなります。

もし愛犬がこれらのサインを出していたら、すぐに温かいところに移動してあげましょう。

まーぶる
すぐに体を温められるアイテムを用意しておくのもいいかも!

犬種などによる寒さの違い

一般的に、犬種によって被毛(コート)の種類が違うため寒さの感じ方が違うと言われています。

  • シングルコート・・・オーバーコートのみが生えている被毛で、太く抜けにくく、比較的暖かい地方出身の犬種が多い
  • ダブルコート・・・オーバーコートとアンダーコートの2重構造になっていて、アンダーコートが保温の役割をしてくれるので比較的寒さに強い

例)ダブルコートのハスキーは寒さに強く、シングルコートのグレーハウンドは寒さに弱い

ジャクソン
ぼくはシーズーだから、ダブルコートでさむさにつよいんだね!
まーぶる
でもジャクソンは瘦せてるし小さいし歳だから、温かくしないとダメなんだよ。

さらに以下のような違いでも寒気の感じ方が変わります。

犬種などによる寒さの違い

  • コートの色・・・黒や濃い茶色などの毛色の犬は白い犬よりも、太陽の熱を保存しやすい
  • 大きさ・・・小型犬は大型犬に比べて体積に対する表面積(熱を逃がす皮膚の面積)が大きいので冷えやすい
  • 体重・・・脂肪は熱を蓄えやすいので、細い犬の方が寒さに弱い
  • 環境や年齢・・・住んでいる環境の気温になれるため、寒い地方で過ごす犬の方が温かい地方で過ごす犬より寒さに耐久性がある。また、年齢によっても変わる

老犬が外で快適に過ごすために、防寒対策でできること3選

1、外出前後のマッサージ

老犬の寒さ対策の必要性と、気をつけたいことがわかったところで、外で快適に過ごすための対策を紹介します。

まずは外出前の軽いマッサージで血行を促してあげましょう。

普段寝て過ごしがちな老犬の場合、血流が悪く手足が冷えがちです。

まーぶる
血行を促し体を温め関節の動きを良くすることが、怪我の防止にもつながるんだって!
ジャクソン
ぼくマッサージだいすき!

マッサージの強度は弱めで、足腰を軽く撫でる程度で血流の循環を促すと言われています。

2、洋服を着用する

愛犬ロビンちゃん、冬服で雪でもへっちゃら

体が温まり歩ける状態になったところで、洋服やコートなどで寒さから守ってあげます。

風がある日には、風を通しにくい生地やウォータープルーフのジャケットがおすすめ。

雨や雪の日は濡れないようブーツをはかせることも、老犬を冷えから守ることができます。

愛犬アンディ、雨も風も雪も完全にブロック!

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3、ペット用カートに蓄熱材を活用する

老犬の場合、お散歩やお出かけでペット用カートを用意している方は多いと思います。

まーぶる
長距離を歩けない愛犬に欠かせないアイテムですよね!

そんなとき、寒い日にはカートの中に厚手のブランケットと、蓄熱材を敷くのがおすすめ。

蓄熱材は、愛犬自身の体温を外に逃がさないようにする役割をしてくれるため、ヒーターや電気毛布のように乾燥・脱水したり、低温やけどの心配がないのが良いところです。

「蓄熱材?」

と思うかもしれませんが、家にあるもので代用できます。

それは夏に使う、車のサンシェードです!

もしそれもないよっていう方は、100円ショップの防災用品の「アルミ保温ブランケット」が活用できます。

まーぶる
アメリカならウォルマートのアウトドア用品の売り場でエマージェンシーブランケットが売ってるよ。

実際に防寒アイテムを使ってみた感想

先日気温が1℃だった時に愛犬を連れて出かけました。

正直出発直前まで悩んだのですが、温かい服を着させてからペット用ストローラーに車のサンシェードをバリアのように敷き詰め、その上にベッドを敷いて、愛犬の上にはブランケットをかぶせるという完全防御で出かけることに。

そしたら外にいる間中、まったく寒そうなそぶりも見せず快適にお出かけを楽しむことができました!

まーぶる
ブランケットの中に手を入れてみたら、犬達の体温でかなり暖かい空間になってたよ。

ポイントは絶対に「蓄熱材」を敷いたことだと感じました。

まとめ

それでは最後にまとめです。

  • 老犬は筋肉量が減り代謝が落ちるため、体が冷えやすい
  • 低体温症や凍傷を防ぐため、冬の外出には寒さ対策が必要
  • 外出前に軽くマッサージをして温める
  • 洋服や蓄熱材を活用することで、外でも快適に過ごせる

これからも大切な愛犬の健康を守りながら、たくさん一緒に楽しい思い出を作って行きましょう!

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