アメリカのペット事情

坂上忍の動物保護活動は成功する?さかがみ家が目指すものがアメリカにあった

2022年4月25日

俳優・タレントの坂上忍さんが2022年4月に動物保護施設をオープンしたのをご存じでしょうか?

坂上さんがこの保護施設をビジネスで成り立たせることを目指すと発言していることについて、世間では賛否両論の話題となっています。

この記事では坂上さんがどのように施設を運営していくのか、そして成功しているケースはあるのかをまとめてみました。

結論から言うと、ビジネス経営者でもある坂上さんが成功する可能性は十分あるし、実際にそのようなケースがアメリカにあるんです!

坂上忍さんの保護活動歴と保護ハウス「さかがみ家」とは?

坂上忍さんの動物保護活動歴

坂上忍さんは2018年からフジテレビで「坂上動物王国」の司会を務める傍ら、2022年4月現在、自身でも18匹(22兄弟)の犬と猫を、長年お付き合いしている彼女さんと育てていて、動物が好きという印象が強い有名人のうちの一人です。

2010年、坂上さんはある日ペットショップで偶然見つけた売れ残りのチワワを迎え入れ、「佐藤さん」という名前を付けて一緒に暮らす生活が始まりました。

その後もミニチュアダックスの「高橋くん」、フレンチブルドッグの「マルちゃん」、パグの「パグゾウ」、イタリアングレーハウンドの「リク」をペットショップから迎え入れます。

どの子も売れ残りだったり、体が弱い子たちで、リクは必死に看病するも1歳で亡くなってしまいます。

その影響か2017年、天才!志村動物園で出会った保護犬で片足の無いミックス犬の「サンタ」、飼育放棄されていたゴールデンレトリバーの「コウタ」を迎え入れたりと、2017年あたりから本格的に保護活動をされてきたようです。

そして2021年から始めたYoutube「坂上家のチャンネル」では、40万人以上の登録者に向けて坂上さん宅のかわいい犬や猫達の様子と、保護ハウス「さかがみ家」建設の状況などを発信されています。

まーぶる
動物好きなら見たら必ずはまってしまう坂上家のチャンネル。フユト君の「ちのぶ~」とブーちゃんの「なんだブ」が頭から離れなくなりますヨ。

保護ハウス「さかがみ家」とは

さかがみ家は坂上忍さんが2022年3月24日に法人登録した非営利団体で、正式名を「一般社団法人さかがみ家」といいます。

4500坪の土地に1500坪の保護ハウスを建て、庭には全面芝生の野球場のような広大なスペース、巨大な池、そして室内には明るい日の光が入るキャットラン、スタッフさん達の部屋、病気の子を受け入れるスペースなどとても充実しています。

一般社団法人さかがみ家…住所:〒299-0263 千葉県袖ケ浦市奈良輪2352番地

持続可能な保護施設を目指す

過去にも動画や雑誌のインタビューなどで、「動物保護で収益をあげて、職業化したい。持続可能なビジネスにしたい」とおっしゃっているのですが、それは保護活動をしている人だからこその真理をついた意見ではないでしょうか。

日本では動物愛護というとネガティブなイメージを持つ人もたくさんいる上、保護はボランティアで成り立っていて、むしろボランティアでないといけない、お金をいただいてはいけないような雰囲気すらあります。

だけど保護活動はたくさんのお金と、労力と、時間を要する大変な活動です。

人からの善意である寄付を待つだけでは運営がスムーズに行くわけもなく資金が無くなれば動物たちの環境も悪化することはもちろん、そこで活動しているスタッフの人生をも狂わせる可能性があるのです。

坂上さんは自身の知名度を利用しての寄付、クラウドファンディングなどでお金を集めるのではなく、ペットフードを開発するなどビジネスを運営の基盤として連動させることで、持続可能なビジネスモデルを目指しています。

保護ハウスについて語る坂上さん→【緊急生配信】4月19日(火)よる8時頃から坂上パパが生配信します!

ビジネスをしながら愛護活動をしているアメリカのセレブリティ

一方アメリカでは、既にその形態を作っているセレブリティがいました。

オバマ婦人(左)と抱き合うエレン(右)

コメディアンでもあり、役者でもあり、アメリカで最も有名なトークショーの司会者のひとりであるエレン・デジェネレスです。

アメリカでは動物愛護活動に力を入れるセレブリティはとても多く、その活動方法も様々。

例えばレオナルド・ディカプリオはWWFを含む複数の団体の理事を努めていたり、歌手のピンクやポールマッカートニーは動物愛護団体の広告塔を勤めたり、アカデミー主演女優賞のヒラリー・スワンクは自身の保護団体を設立したりと、大勢のセレブが動物愛護や保護活動に参加しています。

そしてたくさんのお金を寄付することや人々に訴えることなどで貢献していますが、持続性があるとは言えないかもしれません。

次世代に続いていけるビジネスでないと、彼彼女らが活動をできなくなった後が続かないですよね。

その中でエレンはまさに坂上さんの目指すビジネスモデルを行っていて、オリジナルペット商品ブランドの販売※からペットフードの共同経営者となるなど、資金の流れを寄付だけに頼らない仕組みを作っています。

※現在は販売を終了しています。

こちらがエレンが共同経営者として販売しているペットフード、Halo。

まーぶる
Haloは私が愛犬達のために長年購入していたペットフードです。(ちなみに現在は完全手作り食のためドッグフードは購入していませんが、Haloの缶詰は常備しています)

おわりに

以上、タレントの坂上忍さんが始めた動物保護施設は成功するのか、そして実際のアメリカでのケースを紹介しました。

もちろん最初から全てうまくいくことはないかもしれません。

だけどそんな中でも、坂上忍さんの行動力と思い、動物に対する愛情が多くの人に伝わり、これを機に動物達や働くスタッフなど動物保護をめぐる多くの環境が良くなることを願わずにはいられません。

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